2023年9月12日
こんにちは。発達障害・不登校専門カウンセラーなかゆうこです。
今回は、自閉症スペクトラム症(以下ASD)についてお話しします。
ASDは、だいたい2歳から3歳ぐらいには診断がつくことが多いですが、グレーゾーンのお子さんは学童期まで気づかないというケースも多いです。
まずはASDの特徴から確認してみましょう。(チェックリスト付き)
自閉症スペクトラム症の特徴
コミュニュケーションが苦手
相手の察するということが大変難しいですね。
また、言葉を文字通りに受け取ってしまうということもあります。
先生から、「寄り道せずにまっすぐ帰りましょう」と言われて、「お家に帰れない」と泣き出してしまったお子さんがいます。
「まっすぐ」=「曲がってはいけない」
という意味にとらえたからです。
想像することが苦手
ASDの人々は、特定の活動や興味に強い関心を持つことがあり、それに没頭します。
また、同じ行動を繰り返すことが多いです。
過敏・過不足な感覚受容
音や光、触れられることに対して過敏な場合もあれば、感覚刺激に対して鈍感な場合もあります。
ASDチェックリスト
1人で遊ぶことが多い
冗談が通じない
あいまいな表現が理解できない
空気を読むのが苦手
行事に参加することが困難
他人への関心が薄い
勝ち負けや順位、独自ルールへのこだわりが強い
言われた言葉をオウム返しする
お子さんに対しての接し方と考え方
指示は具体的に短く伝える
本人の側まで行き、名前を呼んで、こちらを向いてから伝える、
などの工夫をするだけで、本人の理解度が上がります。
友達は一人でもよい!
お友達ができないとどうしても焦ってしまいますよね。
でも、多ければいいというものではなく、
とくにASDのお子さんは、一人のお友達とまずは一対一の関係を作る
経験を積む方が大事です。
ストーリーを聞く
トラブルになったときは、トラブルに至るまでのストーリーを
十分に聞いてあげてください。
その上で、相手にどのように伝えたらよかったか?
自分はその時どういう気持ちだったっか?
などを、一緒に考える時間を作ってください。
まとめ
ASDのお子さんはコミュニュケーションや社会性の理解に困難があるため、
友だちとトラブルになりやすく、
それがいじめや不登校につながることがあります。
また、グレーゾーンのお子さんでは、特性を見落とされ、その子の性格と片付けられてしまう
こともあり、注意が必要です。
また、ASDの特性を持っていることが分かった場合、
トラブルで自己肯定感が低くなる可能性もあります。
日々の様子を注意深く観察し、お子さんの一番のサポーターに
なって頂きたいと思います。
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