こんにちは。
発達障害・不登校専門カウンセラーの
なかゆうこです。
「うちの子、かんしゃくを起こしやすくて困ってるんです」
「怒りだすと手が付けられなくて…」
といったお悩みをうけることがあります。
かんしゃくやパニックがなかなかおさまらないと
つい強く叱ってしまったり、
大勢の人がいるところで、激しいかんしゃくを起こされると、
こちらがパニックになってしまいますよね。
今回の記事では、かんしゃくやパニックを起こした時の対処法についてお伝えしたいと思います。
クールダウンできる場所に連れていく
発達障害の特性に「かんしゃくを起こす」はありませんが、「パニック」になった結果、
激しいかんしゃくになるケースがあります。
パニック状態から抜け出すには、まずは静かな場所に移動すること。
そして、できれば、お尻を床にペタンとくっつける形で優しく座らせます。
この態勢は、子どもが一番落ち着きやすい態勢と言われています。
パニックを起こしている時は、
お子さんは必要以上に刺激を受けている状態。
大人で言えば、耳元で鐘をガンガン鳴らされているようなイメージです。
これはとても辛いですよね。
静かな場所に行っても、すぐにはかんしゃくはおさまらないかもしれませんが、
「どうしたの??もー!!!」と畳みかけるのではなく、この態勢で、
しばし無言で、こどもの様子をみます。
そして、お母さんも「まずは私が落ち着こう」と唱えて、
こどもより早く落ち着くよう心掛けましょう。
お母さんが落ち着きの雰囲気をだすと、こどもが落ち着いてくるきっかけになります。
落ち着くまで待つ
クールダウンできる場所に避難できたら、
次にすることは、「待つ」ことです。
「パニックになった原因は??」
「どう言い聞かせたらいいんだろう??」
「いましっかり言わないと、癖になってしまう」
親としてはそう思って当然です。
でも、かんしゃくやパニックが収まっていない子どものこころはぐちゃぐちゃで、
畳みかけるように質問すると、パニックが再熱するだけで終わってしまいます。
落ち着きを取り戻すまで、じっくり待ちましょう。
落ち着いたかどうかは、話しかけてみればある程度判断がつきますが、
小学校低学年の子はいまいち判断できないときがあります。
そんなときは、お子さんの肩に注目してください。
肩で息をしていたら、まだ興奮状態にあると思ってください。
そんな時は、もう少し様子をみましょう。
上手な声掛けの手順
少しクールダウンし始めたら、
不安の原因を聞く
↓
不安・イライラに共感する
↓
ほほえんだり、背中をなでたりして安心させる
の順番で声掛けを行ってみてください。
具体的には、
「いま不安なことある?」「イライラしちゃった原因はなんだろう?お話しできる?」と言った言葉をかけ、自分からしゃべるような形をとります。
つぎに、子どもが原因について話してくれたら、必ず共感します。
「そんなことで??もうっ!!」は禁句。
「それは辛かったね」「それはイライラしちゃうよね。わかるよ~。」
「話してくれてありがとう。お母さんすごくわかったよ~」
といった言葉をかけましょう。
そして最期は、微笑みながら(←ここポイントです)、
背中や頭をなでてあげてください。
かんしゃくが出始めた時、パニックになりそうなときにもこの順番で
子どもに対応すると、爆発手前で止めることが出来ます。
まとめ
発達障害のある子どもたちは、苦しかったり、嫌だったりすることを表現したり、誰かにSOSを出すことが大変苦手です。
嫌なことがあってもじっと我慢して来ていることが多く
だんだんとストレスが蓄積されていき、
あるきっかけで、蓄積されたもストレスが噴き出して、かんしゃくやパニックを起こします。
かんしゃくやパニックはお母さんにとっても大変なストレスですよね。
まずは「自分の子育てのせい」ではない、ということを強く思ってください。
そして、一通りの対象を頭に入れ、かんしゃくやパニックが起こった時でも
冷静に対処できた経験を重ねてください。
その経験が子育ての自信にもつながります。
かんしゃくやパニックを起こした時、大きく一息ついて、
ぜひ対処法を試してみてくださいね。
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